はじめに一般の試験と大きく異なり、情報が少ない編入試験にはどのように取り組んでいけばよいのでしょうか?この記事では、大阪大学編入試験の基本情報および傾向・対策やおすすめの併願大学など、合格に近づくための情報をまとめています。この記事を参考にすれば、充実した受験ライフを送れること間違いなしです。基本情報・キャンパス豊中キャンパス、箕面キャンパス、吹田キャンパスの三つのキャンパスがあります。工学部は吹田キャンパス、基礎工学部は豊中キャンパスに位置しています。・学科高専生が編入可能な北海道大学工学部の学科は5つあります。「応用理工学系学科」、「応用自然科学科」、「電子情報工学科」、「環境・エネルギー工学科」、「地球総合工学科」です。それぞれの学科は複数のコースに分かれており、編入生の募集人数は全てのコース合わせて「12名程度」となっています。・出題科目数学、英語、専門科目、面接、調査書(2025年4月入学の3年次編入学試験から、試験科目「英語」については、筆記試験を実施せず、英語外部試験のスコア、TOEICもしくはTOEFLをもって英語能力を評価)・入試時期8月中旬試験の傾向と対策毎年の出題範囲が異なるため、幅広い知識と対応力が求められることが特徴です。全体的に問題の難易度は比較的高く、基礎から応用までしっかりと対策することが大切です。行列・微分方程式・複素の範囲が頻出となっています。しかし、数列やベクトル解析の分野が出たりと、とにかく範囲が幅広く予測が難しいため編入試験の典型的な問題集などで幅広く勉強する必要があります詳細範囲過去5年分の問題(概要)と、過去問研究・過去問特訓の対応範囲です。年度大問概要徹底研究過去問特訓2018年大問1固有多項式,極値,グラフの概形,固有値,固有ベクトル1章,10章,12章1章,4章,6章大問22階微分方程式,完全微分方程式8章3章大問3複素数,複素積分,べき級数展開15章8章大問4一様分布,条件付き確率,信頼区間,相関係数,正規分布14章7章2017年大問1媒介変数表示の曲線,接線,三角関数,領域積分1章,2章,4章1章,2章大問2非線形微分方程式(誘導あり)8章3章大問3固有値,固有ベクトル,行列の積,極値1章,6章,10章,12章1章,4章,6章大問4ロピタルの定理,複素写像,複素積分15章8章2016年大問1円の方程式,体積積分,ラグランジュの未定乗数法4章,6章1章,2章大問2連立微分方程式,三角関数の合成,逆三角関数1章,2章,8章1章,2章,3章大問3固有値, 固有ベクトル,対角化,直行行列9章,10章,12章4章,6章大問4オイラーの公式の利用,コーシー・リーマンの関係式,複素積分15章8章2015年大問1関数の極値,条件付き極値1章,2章,6章1章,2章大問2非線形微分方程式(同次形)8章3章大問3ベクトル解析,外積,平行六面体の体積,面積分,発散定理18章8章大問4複素関数の図示,コーシーの積分表示,複素積分,留数定理15章8章2014年大問1連立漸化式の一般項14章7章大問2非線形微分方程式,同次形,オイラー形8章3章大問3固有値,対角化,一次変換,連立方程式,逆行列9章、10章、11章、12章4章、5章、6章大問4極座標変換,回転行列の利用,複素数の回転,複素積分11章,15章5章,8章大阪大学の対策では、徹底研究のレベルは完全にマスターしましょう。過去問特訓に関しては、応用数学を含めてC問題まで解ける状態を目指しましょう。複素関数などの応用数学に加え、三角関数や偏微分等のしっかりとした基礎と計算テクニックが求められます。また、微分方程式と線形代数の難易度が高いため、余裕があればこの二つに関しては発展的な問題集などを含めて対策したい内容です。おすすめ参考書・『細野真宏の確率が本当によくわかる本』離散確率についてはこの本一冊でおおよそ対策できます。問題数が多く様々なパターンが載っているため、完璧になるまで解きましょう。この本で離散確率、漸化式の問題は完璧です。細野真宏の確率が本当によくわかる本 (細野真宏の数学が よくわかる本) | 細野 真宏 |本 | 通販 | Amazon・『計算のエチュード』学校の教科書・問題集の理解が十分で、大学編入の対策を本格的に始めるには余裕がある、といった方におすすめです。出題範囲は大学編入試験と異なる部分もありますが、基礎的な範囲の計算力・応用力が求められる阪大では、こういった「方針の立て方」を身に着けておくと大きな武器になります。https://amzn.asia/d/7bzLkHl・『マセマ』シリーズ細かいところまで理解できる参考書となっており人気のシリーズです。一度教科書などで一通り勉強した後に使うことで効果が増大します。「演習」版の方は特に人気です。Amazon.co.jp: 演習 線形代数キャンパス・ゼミ 改訂7 : 高杉 豊, 馬場 敬之: 本・『ベクトル・行列・行列式 徹底演習』線形代数の発展的な内容を含んだ演習書です。高専で扱う一般的な教科書・問題集よりも一歩立ち返って深い内容まで扱ったものですので、高レベルの大学を目指す方にはおすすめの一冊です。大阪大学の線形代数は出題範囲が多様なため、しっかりとした理解が必要です。https://amzn.asia/d/fXosDpZおすすめの併願大学・東京大学数学、英語に自信がある方は、ぜひチャレンジしていただきたいです。試験難易度は比較的高くなりますが、受験の練習や雰囲気をつかむために受けるのも良いと思います。・横浜国立大学学科によりますが、受験科目が大阪大学と同じであるため併願大学としておすすめできます。実際に大阪大学志望の学生の併願大学として人気があるようです。・豊橋技科大学数学、英語、専門科目に加え、国語も含まれる試験となっています。難易度は比較的低いと思われるので、併願大学としておすすめできます。さいごに本記事では、大阪大学の傾向と対策についてご紹介しました。受験科目が3科目+面接・調査書と、他の多くの大学と比べて多く、幅広い能力が求められます。調査書も点数に含まれるため、低学年のころから試験勉強も怠らずに努力することが大切です。傾向・対策や参考書など、本記事で記載した内容を参考にしていただけたらと思います。