高専概要大島商船高専は山口県周防大島に位置する国立高専です。明治30年からの海員学校をルーツに持つ歴史ある学校ですが、昭和42年から高等専門学校になり、今では情報工学科と電子機械工学科を合わせ持つ国立高専としての側面も強く持ちます。ロボコンやプロコンといった「高専っぽい活動」と船乗りの育成学校の両方の側面を合わせ持つ大島商船高専は、県内に3つ高専のある山口県の中でも特色のある高専です。2023年には大島丸が新しくなり、学校全体が盛り上がっているようです!「瀬戸内のハワイ」と言われる周防大島に立地していることもあり、全体的に陽気な雰囲気の高専です。%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.google.com%2Fmaps%2Fembed%3Fpb%3D!1m18!1m12!1m3!1d12982.20889816733!2d132.17905855585516!3d33.93586392395579!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x35453e31e78ee0f9%253A0xfaf387a0b6d42ab8!2z5aSn5bO25ZWG6Ii56auY562J5bCC6ZaA5a2m5qCh!5e1!3m2!1sja!2sjp!4v1708608426105!5m2!1sja!2sjp%22%20width%3D%22600%22%20height%3D%22450%22%20style%3D%22border%3A0%3B%22%20allowfullscreen%3D%22%22%20loading%3D%22lazy%22%20referrerpolicy%3D%22no-referrer-when-downgrade%22%3E%3C%2Fiframe%3E2024/2/22にお邪魔しました。大島商船のマスコットは「かもぞう」と「かもみ」です。学科紹介情報工学科情報工学科では、計算機の仕組み、プログラミング、データベースから通信工学まで専門的に学ぶことができ、ICTの幅広い分野について基礎的な力を付けることができます。高専では珍しく男女比は6:4程度で、プログラミングコンテストやディープラーニングコンテストに積極的に参加しています。卒業後は例年おおよそ7割が就職、2割が専攻科進学、1割が大学編入をします。専攻科からの大学院進学では旧帝大や筑波大学への進学実績もあり、学びを深めたい学生にとっては自然豊かな環境でやりたいことに集中できるとても恵まれた環境といえます。電子機械工学科電子機械工学生科は、電気系と機械系の幅広い工学を学ぶことができる複合学科です。熱力学、流体力学、機械力学、材料力学のいわゆる「機械系4力」から電磁気学、制御工学まで習うため、しっかりと勉強をすればかなりの工学的な素養を身につけられます。(4力はしっかりと勉強すれば「なぜ飛行機は飛べるのか」、「エントロピーとは何か」といった質問に答えられるようになります。電磁気学や電気回路を理解すると、日常で触れるモビリティや通信機器、センサーの仕組みが理解できます)男女比は8:2程度で、卒業後の進路は8割が就職、1割が専攻科進学、1割が大学編入をします。商船学科商船学科では、船の船長や航海士(ワンピースでいうナミ)を目指す航海コースと、機関士、機関長(ワンピースの船は機関がありませんが、コーラの機工を管理しているという点ではフランキーかも)を目指す機関コースがあります。航海コースと機関コースでは学ぶ内容が異なりますが、実際に船に乗って実習を行う商船学科は、高専の中でも最も実践的な学科といえるでしょう。男女比は9:1程度で、筋トレが好きな人が多い印象です。大島商船高専での生活勉強環境大島商船での学生生活の特徴は、何よりも自然の綺麗な周防大島の環境と商船学科を含む学生の多様性です。集中を妨げるものが少なく多様な学科の学生と学生生活を送れる環境は、勉強に集中する上ではとても理想的でした。僕自身大島商船から東京大学に編入しましたが、「純粋に本を使って勉強をする」という環境としては大島商船の方が没頭できる環境だったと感じています。また、情報工学科や電子機械工学科といった一般的な高専と商船学科が併設することで面白い研究も生まれています。2020年には船を使った大規模停電時の通信基地局としての大島丸の活用に関する取り組みで文部科学大臣賞を受賞しています。参考:https://www.oshima-k.ac.jp/cat_oshimamaru/2579/寮生活大島商船の学生寮は、船乗りの生活に慣れるという側面からか、かつては規則や上下関係に厳しい風習もあったようです。僕が入学した時にはまだ厳しい文化もある程度残っていましたが、在学中にかなり見直しが行われ、生活がしやすくなっていました。今では一般的な高専の学生寮と変わらない環境になっていると思います。大島商船に在学中に撮った学生寮からの写真です。夕日が綺麗なことは大島商船の良いところの1つです。課外活動ヨット部や水上バイクといった商船高専ならではの部活動もあり、課外活動にコミットしている学生は多い印象でした。各種コンテストについても学校の先生方がかなりサポートをしてくれたため、課外活動に主体的に参加すれば楽しめる高専です!学園祭では、学生で手旗踊りなどもしていました。(僕は練習をサボタージュしていましたが、商船学科の学生は楽しんでいた記憶があります。)遊び寮生は海で釣りをしたり、飛び込んだり、海辺で花火をして遊んでいました。また、大島商船の校舎は意外と周防大島の入り口付近にあるため、休日は柳生に出かけてカラオケに行ったり、岩国に遊びに行ったりしていました。僕は寮生活をしていたため、寮で家電が壊れたりするとロボコン部の部室で分解して遊んだりもしていました。各学科の先生方はご自身の専門科目についてかなり趣味的に楽しまれているため、面白いと思った授業の担当教員の部屋に遊びに行っては、お話を聞いたり本を貸して貰ったりと、かなり自由に、遊ぶように勉強ができた5年間でした。大島商船はこんな人におすすめ!自分でやりたいことを楽しんだり学んだりできる人課外活動や遊びと勉強を両立したい人自然豊かな環境で学生生活を送りたい人