はじめに「高専生が塾に通う意味はあるのか?」と思ったことはありませんか?普通高校では学習塾を利用して成績を上げたり、大学受験対策を行ったりするのが一般的ですが、実践的な学習に重きを置く高専の場合は少し事情が異なります。高専生も、中学時代は塾に通ったことが有るのでは無いでしょうか?高専での学習は、躓くと留年のリスクや就職活動/受験勉強の失敗にもつながってしまいます。留年をした際にかかる学費や、就職活動や受験の成功で得られる生涯年収を考えると、ニーズに合った学生さんには学習塾に入る選択は賢い選択になるでしょう。では、どういった学生には学習塾が適しているといえるのでしょうか?1.塾に入ったほうがいい人はどんな人?一般的な高校では、学校の進み具合に関わらず塾や予備校を活用し、目的に合わせて数学や英語の発展的な学習を行う学生が多く、おおよそ3 - 4割の高校生が塾に通っています。また、工業高校や専門学校では、就職活動に重きをおいた学習塾なども存在し、多くの学生が通っています。学生によって理解度や進度が異なるため、学校の授業では全員にあった学習を進めることが基本的には難しいことが塾に通う大きな理由です。▶ この場合、「学校全体の進み方よりも、もっと速く進めたい方/もっと丁寧に進めたい方」には学習塾に入るメリットがありそうです。また、「進学校に通っていないが、大学進学をしたい人」、といった学校のサポートが十分ではない進路を目指す学生は塾で学習を進めるケースが多く見られます。▶ この場合、「高専卒業後の目指す姿」をサポートしてもらえる体制が十分に無い方は学習塾に通うメリットがありそうです。そこで、「高専の学生が塾に通う必要があるか」を考えるうえでは、1 . 自分の進み具合や関心に向けたサポート体制がその高専にあるか2 . 卒業後の目標に向けたサポート体制があるかの2つが大切になると考えられます。ここから、高専卒業後に就職を目指す方と進学を目指す方で、各々どういった方は塾に入るメリットがあるか、考えていきましょう。2. 就活の明暗は給与に直結する高専卒の学生は、大学卒と比較して若くして就職できるメリットがありますが、就職先によって給与に大きな差が出るのも事実です。塾に入った方がいい人高専で勉強をしていて、「授業の進み具合が速すぎて、理解が追いつかない」と感じたことがある人もいるのではないでしょうか。実際に、高専では進学校で扱うような数学・物理から大学工学部で扱うようなレベルの高度な専門科目までを5年間で一気に詰め込むため、授業の進みが速いと感じるのはおかしいことではありません。一方で、「高専2年生の時点で、微積や線形代数に入る前に三角関数や基礎数学で理解が追いつかない」、「数学や物理に追われて他の科目も理解がおろそかになっている」、「高学年になって、専門科目の授業を数学的に理解できず、公式を覚えている」という方は、塾に入ることを強くオススメします。それは、決して「理解力がない」という訳ではなく、勉強をしてきたどこかの内容を身につけられておらず、そこに関連して理解のステップが途中で途切れてしまっている可能性がかなり高いからです。理解のステップが途中で途切れてしまうと、4年生以降の高度な専門科目の理解に必要以上に時間がかかり、結果的に就職活動において致命的な支障が出てしまします。収入に数億円の差が付く高専からの就職活動高専にはたくさんの企業から求人が来ますが、高校卒と同等の扱いの会社から大学院卒と同じ扱いの会社まで、その待遇は玉石混交です。つまり、高専卒業時での就職活動の明暗によって、生涯年収は数億円単位で違い出ることになります。当然待遇の良い企業ほど高専生から人気ですが、高専卒の就職活動においては、特に学校推薦の場合学業成績がかなり重視されます。しかし、高専の先生は学生全員をフェアに指導する立場に有る上に、研究活動やその他の課外活動などで非常に多忙な先生方が多く、学生一人一人の成績を上げるために時間を使うことは困難です。就職活動を成功させる、という観点でも塾生の成績アップのみを目的に指導ができる個別指導塾に入るメリットは十分にあります。学校推薦で良い企業が狙えそうに無い場合学校での成績を上げて学校推薦での就職活動を有利に進めることも大切ですが、自由応募で就職活動に専念し、学業成績だけでなく実力で良い企業に就職をする、という選択肢もあります。しかし残念ながら、就職活動の動向や企業に求められる素質などは、毎年目まぐるしく変化します。また、自由応募では高専生だけではなく、全国の旧帝大や有名私大の大学生たちと就職活動で戦うことになります。高専の先生方は工学の専門家ですので、高度な理工系の専門知識や技能を身に着けた「工学のプロ」ですが、就職活動の経験は少なく、人生を掛けて就職活動に挑む全国の大学生に対抗できるほどの就職活動に対する知見を持った方はかなり限られるでしょう。(テクノゼミ講師陣が所属するような大学の学生たちが就職活動のライバルになりますが、大学ではインカレサークルや学生団体、就職活動向けの企業セミナーなどの情報が大量に流通しています)高専テクノゼミには、高専卒旧帝大性として国内大手企業に就職が決まった講師陣や、エンジニア人材のキャリアアップを専門にする社会人のキャリアアドバイザーが在籍しており、塾生の就職活動の成功をサポートしています。このように、「自分の力で就職活動に挑戦したい」、という方も塾に入ることを強くオススメします。3. 旧帝大への編入は可能だが、塾があると有利高専から旧帝大などの有名大学への編入は高専生の特権ですが、決して簡単ではありません。多くの旧帝大受験生は独学で大学に合格をしていますが、テクノゼミが開催する大学編入模試や、春季講座/夏期講座といった単発の講座の受講生からは、旧帝大クラスの合格者を輩出しています。旧帝大合格者の受験勉強は平均1500時間高専テクノゼミの講師陣が大学編入試験に向けて対策をした勉強時間は、平均で1500時間です。このように、大学編入対策ではかなりの勉強時間が求められます。大学編入に向けて勉強習慣を自分だけで作りにくい方は、高専テクノゼミが長期休暇に行っている、春季講座や夏期講座の受講をオススメします。(講座では、入塾料を払わず数学の集中講義と自習の習慣をつけるレクチャーを受けることができます。また、期間中はオンライン自習室が開放され、テクノゼミの講師陣に好きなだけ質問をすることができます。)独学範囲は、根本的な誤解をしていることもまた、高レベルの大学への編入試験を目指す高専生に多く見られるのが、・確立統計・複素解析・フーリエ/ラプラスといった、独学が求められる範囲における数学的な概念の誤解や、誤った解釈での解放の暗記です。特に行列式や線形空間、線形写像、ジョルダン標準形といった線形代数の重要な概念は誤解をしている高専生を多く見かけます。概念の誤解は、大問をまるごと失ってしまうような致命的なミスに繋がるリスクがあります。高専の中で細かく理解をすり合わせられる数学の先生がいない場合は、塾に入ることをオススメします。まとめ卒業後の進路選択の影響が大きな高専では、目標に合わせて塾に通うことをオススメします。特に、学校の勉強の進みが早く感じる方就職活動で有利に進めたい方大学編入に向けた対策をしたい方は、塾に入るメリットが大きく有るでしょう。1人での勉強に限界を感じた方は、ぜひテクノゼミに学習相談をしてください!