高専は受験のタイミングからどの学科を志望するかを決めます。そして、晴れて合格したはいいものの・別の学科が気になる!・学科を変えたい! そんなことを考えたことはありますか?私は学科を変えたいと思い、情報系から機械系に転専攻をしました。目次1.そもそも高専に入学したあと転専攻・転学科(学科を変えること)ってできるの?2.高専での転専攻の動機について3.高専での部活動、ロボコン部・プロコン部と専攻4.転専攻のタイミングについて5.転専攻が決まるまでの流れ6.まとめ1.そもそも高専に入学したあと転専攻・転学科(学科を変えること)ってできるの? 私の在籍していた徳山高専は可能でした。条件やタイミングなどの状況などにより可能かどうか分からないので、希望する場合はまずは担任の先生に相談するとよいでしょう。 転専攻をするということは専門的な授業に「1年分の遅れ」が生じることになります。長期休暇などに授業の補習を行うことにもなりますので、転専攻は成績に余裕がないと難しいです。 もし転専攻を希望する場合は、できるだけ成績に余裕を持てるようにしておくことが大切です。2.高専での転専攻の動機について 「自分のやりたいことのため」という理由であれば問題ありません。 「この学科は課題が多いからイヤ」 「今の学科で人間関係が悪くなってしまって…」 というような理由であれば転専攻はできません。もし悩みを抱えているのであれば、身近な先生に相談してみてください。 さて、私が転専攻を希望した理由は一言で言うなら「形のあるもののものづくりを学びたい」と思ったからです。 ロボットを作る部活動に参加し制作の手伝いをする中で、 制御を担う「ソフトウェア」よりも ロボット本体である「ハードウェア」について学びたいと思うようになりました。情報科の授業は楽しくて好きでしたが、機械科の授業を受けたいという思いの方が強かったです。 先生に相談し、何度かお話を聞いていただく機会を設けてもらい、最終的に2年生に進学するタイミングで情報系から機械系に変わることが決定しました。3.高専での部活動、ロボコン部・プロコン部と専攻 主に文化系の部活動の場合に、在籍する部活動と自分の専攻が噛み合っておらず、転専攻を考える場合があると思います。 例えば、プログラミングコンテスト(プロコン)を目指す部に所属している機械科の方 ロボット制作を行う部に所属している土木科の方など 結論としては噛み合っていなくても問題ありません。部活動において学べることは授業で学べることとは違いますし、専門の授業を学ばないと部活動についていけないとは思いませんでした。 私の周りにも機械科以外でロボットを製作していた方が沢山いました。4.転専攻のタイミングについて 転専攻をしたい理由がはっきりしていて、成績が安定していたとしても「来月から新しい学科になります!」というわけにはいきません。学科が変わるのは「進級のタイミング」です。その後、春休みに1年分の補習するという流れになります。 1年生から2年生のタイミングで転専攻というのが転専攻の現実的な締め切りだと思います。2年生以降の転専攻となると専門的な授業が増えすぎていて、これから学ばなければならないことと、1、2年生の補習があると考えたら圧倒的に時間が足りませんし、負担が大きすぎます。 もし転専攻を考えているなら「1年生の内に」ということを意識しましょう。5.転専攻までの流れ 転専攻のための条件やその後のことを紹介してきました。 ここでは私が体験した、転専攻のことを先生に相談してから実際に決まるまでのことを紹介したいと思います。 まず、機械科と情報科のそれぞれの先生方との面談がありました。 聞かれたことは、転専攻したいと思った理由や、その後の授業についてなどでした。 当時の私の成績で転専攻が可能かどうかというお話もしていただいたり「人間関係に問題があって…とかではないよね?」などと、とても親身なって相談をしていただきました。 その後、転専攻のための試験のようなものがあるかと思っていたのですが、そのようなものはなく(高専やその年度ごとに変わるのかもしれません)後日、次年度から機械科に移ることになったことや、春休みに1年時の専門授業の補習があることなどが通知されました。6.まとめ 転専攻をもし考えているのならなるべく早く身近な先生に相談してみましょう。高専によって明確な判断基準も異なるでしょうから、早めに情報収集を行いましょう。 部活動と専攻が噛み合っていなくても気にする必要はありません。授業で学びたいことと、と部活動で体験したいことは必ずしも一致していなくても大丈夫です。 もし転専攻するとしたら、進級のタイミングで春休みなどに補習を受けることになります。次の学年での授業についていけるよう頑張りましょう! また、転専攻・転学科の際だけではなく高専の成績向上や欠点の回避を目指す方は、是非高専テクノゼミへもご相談ください。高専卒の旧帝大編入生が中心の講師陣が勉強をサポートしています。 今回の記事が転専攻を考えている方や進路に悩んでいる方の参考になれば幸いです。 高専の授業は大変ですから、単位取得を目指して日々の課題や勉強を頑張ってください!