高専生にとって留年というのは身近な存在です。僕も5年間の高専生活で40人クラスのうち6人が留年しました。他の学年では5年間で10人以上留年しました。4人に1人留年してしまうケースもある高専。留年することに対してどのようなリスクがあるのでしょうか。そして留年を回避するためには何をすればいいのでしょうか。今回は留年することによるリスク、およびその対策方法を紹介します!高専で留年することのリスク3選高専で留年することでどのようなリスクがあるのでしょうか。今回は代表的な三つのリスクを紹介します。1. 就職に不利になる残念ながら就職に不利になってしまうことが、最初にして最大のデメリットです。就職試験の際には必ず面接が課されます。その時に留年を経験している人は必ず、企業の人事担当に「なぜ留年したのですか」と、その理由を聞かれます。もちろん、海外への留学や何らかの自習学習等で休学する人もいるため、一概に留年が企業からの評価で悪くなるわけではありません。しかし、その際になぜ留年したのか話す必要が出てくることは理解しておきましょう。特に成績不振で留年してしまった場合、その旨を説明することで「ああ、この子は頑張れない子なんだな」と思われる可能性があります。成績不振での留年は相当うまく語らない限り、就活時にプラスに働きません。まだ留年していない人は今ここで踏ん張りましょう!!いまつらいかもしれませんが、とにかく留年をしないように徹底対策してください。もしすでに留年してしまった人は、心を改めて学業に集中してください。確かに留年したことは面接で突っ込まれるでしょうが、その際に「その経験から自分自身の在り方を考え、学業に対する態度を改めました。その結果、その後は一度も留年していません」と胸を張って言えれば、そこまで大きな影響はありません。むしろ苦労から学んだ学生なんだと高評価されるかもしません。就活で不利にならないようにとにかく勉強してください。すでに留年した人も逆にチャンスです。今から心を入れ替えましょう。2. 留年する癖がついてしまう成績不振で留年してしまった人に多いのは、もう一度留年するケースです。一度留年してしまうと、留年をすることに慣れてしまいます。その結果、少しテストがきついからという理由だけで簡単にあきらめてしまうようになるのです。現に私のクラスで留年してしまった人のうち2人は再度留年、そしてさらに3人は途中退学を選択しました。たった一度の留年から不勉強の癖がついてしまう人が非常に多い現れです。留年に慣れてしまったら、卒業自体が遠くなります。ただ一年間増えるだけでなく、数年間増えたり、そもそも卒業できなくなったりするケースが多いのが現実です。これを避けるためにもとにかく留年はしないようにしましょう。3. クラスになじめない。友人と疎遠になる留年してしまえば、クラスが変わってしまいます。そこで一から交友関係を作り直すのは至難の業です。特に2年生以上の学年で留年してしまった場合、留年先の学年でもすでにグループが形成されており、なかなかなじめないという現実があります。現に僕の学年から留年してしまった学生は、留年先のクラスで友達を作れない人が多かったです。その結果、友人と助け合って勉強することもできなくなります。勉強は個人でやるものではなく、自分より勉強を分かっている人に聞くことが最も効率的です。留年先の学年で友達ができなかった場合、人に勉強を教えてもらうことも難しく、課題や過去問などの共有も難しいでしょう。したがって、クラスになじめないことが影響して再度留年してしまう人も多いです。これを避けるためにも、入学した学年で卒業することを目指しましょう。高専で留年対策するにはどうすればいいのか留年がいかに怖いことなのか、ここまででよくわかったと思います。高専にいたら留年する人が多いので感覚がマヒしてしまいますが、留年はその人の人生を大きく変えてしまう出来事です。決して軽視せず、留年は絶対にせずに卒業するぞと心に決めてください。では留年回避のためにどのような対策をすればいいのでしょうか?あるいは一度留年してしまった人はどうすればいいのでしょうか?それは、勉強がわかっている人に聞く癖をつけてください。友達でもいい、先生でもいい、親でもいい、誰でもいいのでとにかくわからない問題を細かく質問できる人を探してください。聞くたびに遠慮してしまう人ではなく、何度質問しても勉強を教えてくれる人を探しましょう。そして、わからないところは徹底的に相談しましょう。曖昧に終わらせるのではなく、わからないところはとにかく質問してください。勉強は個人ではできません。必ず頼れる人を探してください。周りにそういう人がいない場合、ぜひ高専テクノゼミに入会することを強く勧めます。高専テクノゼミは、高専卒の旧帝大生や、高専でも上位5%の成績の学生という厳選された講師陣が、皆様に勉強を丁寧に教えます。オンラインなので、日本中の自分が好きな先生から学ぶことができることが最大の特徴です。もちろん、留年回避だけでなく、成績アップや就活・大学編入まで徹底的にサポートします。まとめ今回は高専での留年によるリスクとその対策法について解説しました。いかがだったでしょうか。とにかく留年はしないことを心掛けてください。私の原体験から留年は、その人の人生を揺るがしかねない本当に怖いものだと思っています。それに対し、留年の対策法は非常に簡単だったと思います。勉強のどんなに細かいことでも気兼ねなく質問できる人を探し、徹底的に質問をしてください。人に聞くことは恥ずかしいことではありません。僕も勉強をするときとにかく先輩や先生に質問しまくることを徹底した結果、高専で常に一位を維持し、東大に編入できました。勉強は「質問すること」です。今日、今すぐ、誰か勉強を質問できる人を見つけ、勉強の質問を始めましょう。