高専生は学習塾が必要ない、という旨の記事や動画がインターネット上で散見されます。その内容は高専はセンター試験がないので塾に行く必要がない、であったり、過去問を見れば対策できるので塾に行く必要がない、であったり、塾に行ったとしても高専のカリキュラムに合った勉強ができる塾がないから行く必要がないというものが大半です。しかし、僕は高専生は学習塾が必要ないという意見に反対します。今日はこの高専生に学習塾が必要ないという意見に反対する3つの理由を紹介します。センター試験がないから塾に行く必要がない!は大きな間違い高専はセンター試験を受ける必要がないから学習塾に行かなくていい、という人がいますが、これは間違いです。なぜなら、高専では学力(順位)を高めることそのものが価値が高いからです。高専生は8割強が就職、2割弱が進学を選びます。その時に会社、あるいは大学がどのような情報を求めてくると思いますか?もちろん、内申です。それも5年間の順位が非常に大きく響いてきます。有名な例では、九州大学の推薦を受ける条件は「高専4年次にで上位5%以内であること」とされており、これに当てはまらない人は推薦受験の受験資格がそもそもありません。企業においても、必ずと言っていいほど高専の時の順位を提出します。また、他の高専生と就職先で競うようになった場合、基準となるのが順位です。5年間の総合の順位が良い学生が、いい就職先を選ぶ権利が与えられます。下位の学生の場合、上位の学生が選んだ企業の残りの企業からしか就職先を選べません。確かにセンター試験はないですが、高専の場合、順位自体が非常に重要な要素となることを決して忘れないでください。進級することが目的なのではなく、理想のキャリアを進むことが目的です。過去問があれば対策できるから塾に行く必要がない!も大きな間違い過去問があればテストの対策ができるから塾に行かなくていい。これも間違いです。確かに過去問を徹底的に学習することで最低限留年回避をすることはできるかもしれません。ただ大きな問題が二つあります。勉強の蓄積ができないため、毎回勉強しなければいけない過去問に強く頼っている学生で成績上位10位の人はごく少数です。なぜなら、過去問による勉強は非常に効率が悪いからです。過去問を暗記したり、対策したりしても、次の試験でまたイチからすべて覚えなおしをする必要があります。なぜなら原理を理解していないからです。逆に理数系科目は根っことなる原理を理解することにより、どんな問題にも対応できるようになるためかえって効率がいいのです。過去問から急に傾向が変わるケースも多々ある当たり前ですが、テストの問題は変わります。過去10年間同じ問題を出し続けている先生も、いつ傾向を変えてくるのか、だれも予想できません。これは実際に僕が高専4年生のときに発生したケースなのですが、過去5年間類似問題を出し続けてきた先生が二つの教科で大きく方向転換をしました。結果、過去問を暗記していた10名程度の学生は30点以下を連発し、順位がいつもより10位以上、下がった人が多発しました。高専4年ということでピンと来る人もいると思いますが、高専4年のテストは研究室を決める重要なテストです。順位が高い人が自由に研究室を選ぶことができます。いつもより10位も低い順位をとってしまった学生は、希望する研究室はおろか、第三希望に配属された学生も多かったです。そしてその学生は口をそろえてこのように言いました。「xxの過去問と傾向が違った!ふざけるな!」誰に責任があるのか、読者の皆さんならわかりますよね。科目が多く、難易度が高い高専の試験には、塾が必要な時もあるそもそも、高専は科目数が多いときで10~15科目、特に理数系科目の難易度が非常に高いことで有名です。これをすべて授業だけで網羅することは到底不可能でしょう。友人と一緒に勉強する、放課後に先生に聞きに行く、これらを習慣付することをお勧めします。しかし、全ての高専の先生と毎日勉強を聞きに行くほど仲良くなることは不可能でしょう。友達に聞いてもわからない、先生にも聞けない、そのような状況の時、学習塾に頼るという選択肢があったらとても安心じゃないですか?まとめ以上、高専に学習塾が必要ないという意見に大反対する理由を紹介させていただきました。もちろん一人で勉強ができるのであればそのまま努力していただいて構いません。しかし現状の成績に不安・不満がある。目指したい企業や大学が明確にある。留年が目の間にぶら下がっている。そんな人は積極的に学習塾を利用しましょう。そんな皆さんにお勧めなのはこの高専生テクノゼミです。高専テクノゼミは高専出身の東大・阪大編入生をはじめとした高専OB・OGによる家庭教師です。高専でのカリキュラムに完全対応しながら、一般の塾では対応できない高度な数学、物理、そして専門の授業も開講しています。さらに、実際に高専の卒業生の講師から学ぶことで、今後どのような知識が生きてくるのか、就職・進学の時に困ることは何なのかという将来に生きるアドバイスをすることができます。ぜひ一度下記のリンクより無料相談に申し込んでみてください。