高専において留年は決して他人事でないことは、この記事を読んでいる皆さんならご存知でしょう。筆者の同級生も卒業までに40人のクラスで6名以上が留年もしくは退学しました。さらに、上の学年から留年してきた人たちも加えると2桁は下りません。 留年してもなんとかなると聞いたことがある学生もいるかもしれませんが、人生の貴重な1年を全く同じことに費やすことは大きなデメリットになることは間違いないでしょう。具体的には、まず就職、進学において不利になります。(面接などで必ず突っ込まれます)次に留年先の下級生の高専生の輪に入りづらい上、同級生とは疎遠となります。加えて、 その年の全ての単位が再履修となり時間とお金が倍かかります。 留年は可能な限り避けたいですよね。今回は、筆者自身が高専生として留年していく友人を間近で見てきた経験から、高専で留年をしないために今すぐやるべきことを紹介していきます。ポイント1 友達と協力、もしくは塾を活用する他人と協力することは非常に重要です。なぜなら、自身の現状を客観的に捉え、評価してくれるからです。同級生同士ならば、過去問や授業ノートを共有し合い、お互いに勉強を教え合うことで勉強効率を格段に高めることができるでしょう。ライバルを見つけ競い合うこともお勧めです。勉強専用のグループを作ることも有効です。 また、高専生を専門にした塾を利用するのも有効です。高専のオンライン塾に通うことで、すでに高専でのツラさを乗り越えてきた人に実際に勉強を教えてもらい、また、勉強の管理をしてもらうことをお勧めします。中には一般高校向けの学習塾に通う人もいるようですが、一般高校生と高専では数学でさえ、カリキュラムが全く違います。可能な限り高専生専用の塾に通うことを進めます。ポイント2 先生や勉強を分かっている人に積極的に質問する高専生の場合、先生に質問する人は決して多くないでしょう。これは非常にもったいないことです。高専の先生は質問紙に行けば丁寧に対応してくれることが多いです。難しい問題に対してもそれぞれの専門の先生がいるため、すぐに対応してもらえます。 また、そのような先生との関係を作ることが難しければ、同じクラス、あるいは塾で気軽に質問をすることができる人を見つけてください。とにかく、授業だけで一人で勉強を進めることはほぼ不可能です。必ずわからない問題、証明などが出てきます。このとき必ず気軽に質問できる人を今すぐ見つけてください。 ポイント3 勉強する習慣をつける当たり前に思うかもしれないですが、勉強の習慣が非常に重要です。テスト前に急いで教科書と過去問を広げて徹夜で勉強する、これを繰り返すといつか留年の危機があなたの前に必ずぶら下がります。日ごろから勉強の習慣をつけることを大切にしてください。 ここで筆者が習慣化を行う上で非常に役に立ったテクニックを紹介します。決して全部をやれ、という意味ではなく自身に合ったものを1つでも良いので選び、チャレンジしてみてください。1、机について、最も簡単なことから始める。勉強開始から参考書を開き、本格的な勉強を始めるのではなく最も簡単なことから始めましょう。例えば、単語帳や自身が最も好きな科目の優しい問題から始めるなど。それでも難しい場合は机に座るだけでもいいです。1 日10分だけでいいので毎日挑戦してみてください。自ずと、勉強に手を伸ばしやすくなるはずです。2、やるべきことを書き出し、時間管理をする。勉強の始めに 1 日のうちでやるべきことを決めましょう。このときのコツは一時間以上かかりそうなものは細かく切り分けることです。こうすることで、時間管理が簡単になり、勉強を着実に積み重ねることができます。3、 勉強場所を変える学校の図書館やカフェ、自宅の中でも自身の勉強机とダイニングテーブルのように勉強場所を変えてみるのもお勧めです。できれば他人の目があるところで勉強することが望ましいでしょう。ポイント2と重複しますが、友達を巻き込むこともコツの1つでしょう。 以上、3つのポイントを紹介しました。ここでお伝えしておきたいのが、できなかった時に自分を責めないてはいけません。自分を責めてしまうと負の連鎖に陥り、その日以降も勉強に身が入らなくなります。勉強に取り掛かることができなかった日はきっぱり諦めて息抜きをしてください。そして次の日に新たな気持ちで勉強を始めることに専念してください。まとめ以上、留年を回避するために高専生が今すぐ始めてほしいことを3つお伝えしました。これらに加え、最後にとても重要なことを書きます。それは、いかなる状況でもあきらめてはいけないということです。筆者の経験から、留年する人はまだ留年回避はできるにもかかわらず諦めてしまい、留年が確定してしまう人がほとんどでした。一時の諦めが自分の人生を大きく左右するということを忘れないでください。逆に危うい状況でも踏ん張ることができる人は、挑戦し続けることでさらなる高みを目指すことができます。上記3つの方法を参考に、留年をせずに進学・卒業ができるよう、日々の勉強を工夫してみてください。